天才! 成功する人々の法則を読了しました。
環境が人を育てるとは良く言われている事です。
本書は、環境がOutliers と呼ばれる天才たちをどのように育んできたかを教えてくれます。
マイクロソフトのビル ゲイツ、サンマイクロシステムズのビル ジョイを初め、本書で紹介されている天才と呼ばれる人たちが、どのように環境にうまく乗り、機会を逃さずに生きてきたかを垣間見ることできます。
自分の行き先をしっかり見定め、手からこぼれ落ちそうな機会を粘り強くすくい取る天才達の行動力には感嘆させられます。
天才達はただ単に環境に育てられたと言うだけでなく、諦めない心で機会を見事にモノにしていきます。
天才に少しでも近づきたいと思う人なら、是非手に取りその姿勢に触れてほしいです。
しかし、環境は自分で作れる部分もあれば、自分ではどうしようもない部分も多々あります。
例えば本書で取り上げられている誕生月による優位性。
これは日本で言うと4月が学期の始まりに当たるわけですが、4,5,6月に生まれた子供たちが他の子供たちと比べて身体的優位性があり、多くの機会を与えられると言う例があげられています。
スポーツ選手に誕生月に偏りがある事実は、天才を育てる身近な環境の一例としてたいへん現実味を感じます。
その他にも文化や時代背景等、環境が子供たちが育つ上でどれだけ重要か、本書から学ぶことは多いです。
天才になりたい本人には、自分の誕生月を操作することは出来ません。
しかし、これから親になろうとする人には子供の誕生月をある程度操作することは可能です。
自分の子供に絶対天才になってほしいとは思いませんが、多くの可能性を与えてあげたいとは思います。
そして先に挙げた諦めない心。
これも親が見せる粘り強い姿勢を、子供が真似るものです。
親自身も様々な事に粘り強くチャレンジし続けることが、子供にまで良い影響をもたらします。
親が成長することで子供にも良い影響を与える好循環ですね。
本書は、自分自身を高める上で環境がいかに大切な事を学ぶことができます。
自分が置かれている環境を意識することの大切さを、様々なOutlierの生き様を見ることで実感できます。
一方で、私の様な新米おとうさんにとって本書は育児書として非常に有用でした。
子供にとっての環境の多くは親に依存します。
本書を読むことによって、子供にいろんな機会を与えてあげたいと切に思えます。
既に親に成っている人、これから親になる人にも是非読んでほしい一冊です。
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