向上心について考えさせられる一冊でした。
足りないものを意識する向上心
自分で言うのも何ですが、私は向上心がある方だと思います。理想の形だとか自分に何が足りないかを意識する事が多いです。この本を読んで衝撃をうけたのが、こういった意識が自己評価を下げているという事でした。
言われてみれば「足りない」という言葉はネガティブな響きがあります。"足りない"自分を意識すると、自分への評価が下がってしまうのもうなずけます。
コンフォート・ゾーンの働き
人は無意識に自分が快適に過ごせる領域、「コンフォート・ゾーン」に落ち着くと言うのが著者の主張です。例としてテストの点数が挙げらていますが、コンフォート・ゾーンの働きは、人をある一定のレベルに縛ってしまう働きがあります。コンフォートゾーンの設定が低い人がそれより高い点を取るとどうなるのでしょうか。「30点から50点」という学生が、たまたま試験で80点を取ったとします。思いがけずよい点を取ってうれしいはずですが、実は無意識ではコンフォート・ゾーンとずれているから気持ちが悪いのです。
コンフォート・ゾーンをずらす
上述の例とは逆に、コンフォート・ゾーンを高く設定すると、無意識に自分を高めることができます。自分が設定したコンフォート・ゾーンよりも、実際の自分が低い位置にいた場合、自分の理想に足りない事を悔やむより先に、コンフォート・ゾーンにいない自分に気持ち悪さを感じます。これだと自己評価を下げることはなく自分を高めていくことができます。しかも無意識の働きなので「努力はいらない」訳です。
まとめ
本書は私の様に自分に自信のない人間が、「足りない自分」を過剰に意識する事なく、自分を高める方法を学ぶ事が出来ます。自らの向上心がマイナスに働かないように、多くの方に読んでいただきたい本でした。
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