2009年4月10日金曜日

記憶の仕組みを理解し、活用しよう! -記憶力を強くする

記憶力を強くする―最新脳科学が語る記憶のしくみと鍛え方 を読了しました。

先日読了した「記憶と情動の脳科学」に引き続き、ブルーバックスの記憶物です。
記憶と情動の脳科学よりも絵や図を多用してくれていて、わかりやすいと思います。
読む順番としてはこちらの記憶力を強くする を先に読んだ方が記憶の仕組みが良く理解できるでしょう。

この本は海馬に焦点をあてて、記憶の仕組みを解き明かすと共に、生活する上で記憶をうまく機能させるコツを教えてくれます。
そのコツを記憶の3箇条として示してくれています。
  • 何度も失敗を繰り返して覚える
  • きちんと手順を踏む
  • まずは大きく捉える


エビングハウスの忘却曲線による復習の重要性や、レム睡眠の働きによる睡眠の重要性など、実用的な記憶のメカニズムを科学的な側面から紹介してくれます。
よく知られている事ではありますが、根拠が非常に丁寧に説明されている分、納得しやすいと思います。

脳科学にもまだまだ解き明かされいない分野があり、その一つが意志だそうです。
記憶をするにしても意志の力は不可欠なわけで、一番重要な要素がまだまだ未解明であると言うことです。
こればっかりは科学の力を借りずに、自分で制御して行かないといけないみたいです。

大変勇気を与えてくれるのが、脳は使えば使うほど賢くなるという事実です。
いろんな事を感じて、考えて生きていきたいと思わせてくれます。

記憶力を強くする 目次
第1章 脳科学から見た記憶
第2章 記憶の司令塔「海馬」
第3章 脳とコンピューターはどちらが優秀なのか?
第4章 「可塑性」——脳が記憶できるわけ
第5章 脳のメモリー素子「LTP」
第6章 科学的に記憶力を鍛えよう
第7章 記憶力を増強する魔法の薬
第8章 脳科学の未来


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