2009年7月14日火曜日

最強の育児書 -天才! 成功する人々の法則

天才! 成功する人々の法則を読了しました。

環境が人を育てるとは良く言われている事です。
本書は、環境がOutliers と呼ばれる天才たちをどのように育んできたかを教えてくれます。

マイクロソフトのビル ゲイツ、サンマイクロシステムズのビル ジョイを初め、本書で紹介されている天才と呼ばれる人たちが、どのように環境にうまく乗り、機会を逃さずに生きてきたかを垣間見ることできます。
自分の行き先をしっかり見定め、手からこぼれ落ちそうな機会を粘り強くすくい取る天才達の行動力には感嘆させられます。
天才達はただ単に環境に育てられたと言うだけでなく、諦めない心で機会を見事にモノにしていきます。
天才に少しでも近づきたいと思う人なら、是非手に取りその姿勢に触れてほしいです。

しかし、環境は自分で作れる部分もあれば、自分ではどうしようもない部分も多々あります。
例えば本書で取り上げられている誕生月による優位性。
これは日本で言うと4月が学期の始まりに当たるわけですが、4,5,6月に生まれた子供たちが他の子供たちと比べて身体的優位性があり、多くの機会を与えられると言う例があげられています。
スポーツ選手に誕生月に偏りがある事実は、天才を育てる身近な環境の一例としてたいへん現実味を感じます。
その他にも文化や時代背景等、環境が子供たちが育つ上でどれだけ重要か、本書から学ぶことは多いです。

天才になりたい本人には、自分の誕生月を操作することは出来ません。
しかし、これから親になろうとする人には子供の誕生月をある程度操作することは可能です。
自分の子供に絶対天才になってほしいとは思いませんが、多くの可能性を与えてあげたいとは思います。

そして先に挙げた諦めない心。
これも親が見せる粘り強い姿勢を、子供が真似るものです。
親自身も様々な事に粘り強くチャレンジし続けることが、子供にまで良い影響をもたらします。
親が成長することで子供にも良い影響を与える好循環ですね。

本書は、自分自身を高める上で環境がいかに大切な事を学ぶことができます。
自分が置かれている環境を意識することの大切さを、様々なOutlierの生き様を見ることで実感できます。
一方で、私の様な新米おとうさんにとって本書は育児書として非常に有用でした。
子供にとっての環境の多くは親に依存します。
本書を読むことによって、子供にいろんな機会を与えてあげたいと切に思えます。
既に親に成っている人、これから親になる人にも是非読んでほしい一冊です。

2009年7月7日火曜日

時間管理の原点から学ぶ -How to get control of your time and your life

How to Get Control of Your Time and Your Life (Signet) を読了しました。

印象的なのは、1章に書かれてある次の内容です。
So please don't call me an efficiency expert. I'm an "effectiveness expert"
この本は多くの事を効率的に成す(efficiency)のではなく、その時々に一番有効な事を行う(effectiveness)事に重点を置いています。
最近読了した、The Power Of Less に通じる部分が非常に多いですね。

一番有効な物事に集中するには、優先順位を決めなければいけません。
ですので、この本は優先順位について実に多くの紙面が割かれています。
最近時間管理における優先順位を否定する文章を見ることがあります。
私はそんな文章を読んで、優先順位は不要なものだと誤解した時期もありました。
しかし今では、私は優先順位は絶対に必要だと思いますし、優先順位を否定する文章の真意も、なんでもかんでも優先順位をつけることのコストを考えようという事で、優先順位というものを全否定したものではないと思います。
ですので、優先順位について色んな角度から考察されている本書は大変役に立ちました。

優先順位は生物です。
常に優先順位は入れ替わる可能性があります。
そこで、本書で提案されている自分への質問が非常に効果を発揮します。
what is the best use of my time right now?
自分に、「これが最良の時間の使い方か」を問いかけ続ける事を提案しています。
人間迷いがあると集中力を欠きます。
この問いかけに「今やっていること」と答える事ができれば、自分の今やっていることに自信が持てるようになり、集中力も増します。

他にも優先順位に関する多くのアイデアがつまっています。
どこかで聞いたアイデアもあるかも知れませんが、20年前から読み継がれている本書には重みがあります。
時間管理に興味がある方は是非本書に触れてみて下さい!




2009年7月6日月曜日

今月は Plan を習慣化する -Zen To Done Habit3:Plan

7月に入りました。
4月はCollect(ユビキタスキャプチャー)を習得しました。
5、6月は2ヵ月かけてProcessの習慣化を達成しました。
そして7月は次のステージ Plan です。

この習慣は、日毎や週毎に本当に達成したい目標を計画し、確実に達成して行く習慣です。
週毎に立てた目標を達成出来るように、日毎にMITと呼ばれるタスクを1〜3つ設定します。
MITとは Most Important Task の略です。このMITを一日の早い内に、確実にこなすようにします。

これまでの Collect、Process の習慣同様、非常に単純な習慣です。
しかし、この習慣が身につければ本当に強力なものとなるのは間違いないでしょう。
なんといっても本当に重要なタスクが確実に消化されていくのですから。

今月は転職をしたため、新しい職場という新天地も待ち構えています。
大変な一ヶ月になりそうですが、習慣習得もがんばります!

2009年7月5日日曜日

Processs習慣化の反省Part2 -Zen To Done Habit2:Process

6月はZen To Doneで提唱されている Process の習慣を身につける事にしていました。
5月にもチャレンジしましたが、結局失敗に終わり2度目のチャレンジでした。

2度目のチャレンジということもあり、失敗した時の反省を生かすことで、今月は20日以上 Processの習慣をきちんと行うことが出来ました。

しかし、反省点もいくつかありました。
6月は引越しという大イベントがありました。
引越しで大忙しの間は、残念ながら全くProcessの習慣を機能させることが出来ませんでした。
引越の間は環境が全く整っていない事が最大の原因です。
特に私はパソコンを使って、Processの作業を行うために環境が整っていないことは致命的です。
また、帰宅後すぐにProcessの作業に取りかかる流れも崩れてしまいました。

紙ベースで行っているZen To Done 第一の習慣、ユビキタスキャプチャーは環境が整っていない中でも行えていました。
いつでもどこでも行える紙ベースの作業は、環境の変化にも頑強です。
今後紙ベースで簡易的でも良いのでProcessの作業が行えるような工夫の必要性を痛感しました。

それにしても、Process習慣化のおかげで引越し作業も本当にスムーズに行えました。
習慣を身につけるとともに、有用性も確認できた有意義な一ヶ月でした!

2009年6月21日日曜日

英文の秘密を解き明かせ! --英語リーディングの秘密

英語リーディングの秘密を読了しました。

単語をある程度分かっていても、読めない英文に出くわすことはないですか?
私の場合、勉強不足でまだまだ覚えている単語の量も少ないです。
それでも単語の意味は分かっても文意がわからない英文に出くわすことがあります。

そんな時は前後の分から意味を推測していくような事をしているのですが、本書ではそのような読み方はバッサリと切り捨てられています。

単語の意味をつなぎ合わせて適当な文意をでっちあげるという悪癖


本書では特に動詞の働きに着目して、英文がどのように構成されているかを丁寧に説明してくれます。
読み進めていくうちに驚かされるのが、英文がいかにシステマティックに構成されているかという事です。
自然言語は例外だらけで、結局感覚的なものであると、特に私のようにプログラミング言語を生業としている方は感じているのではないかと思います。
英文法にある程度の規則性があるのは理解していたのですが、ここまでシステマティックに解析できるものとは驚きの連続でした。

先にも書きましたが、本書で主に説明されているのは、述語動詞、準動詞の違い、動詞の文型(番号)等、動詞の知識です。
詳しい説明は本書を見てもらうこととして、これらの知識を理解することで手元にある辞書がパワーアップすることが体験できます。
一つの単語に複数ある意味から適切な意味を的確に引く事ができるようになります。
動詞の働きに着目した辞書の読み方は本当に目からウロコでした!

これから英語の勉強を始める方にはもちろん、単語を勉強中だけど、いざ英文に当たると文意が取れないと悩んでいる方には本書は特効薬になるのではないでしょうか。
あくまで参考書なので、さらさらと読み進めていくものではないです。
じっくり、何度も本書と向き合う事で、英文を攻略する力をつけることが出きるのではないかと思います。

Processs習慣化、今月は順調! -Zen To Done Habit2:Process

先月失敗した習慣作り、PROCESSを今月も再チャレンジ中です。

実は今月に引越しすることになりました。
そんな大きなプロジェクトを控えているのですが、今月は上手くタスクがさばけています。

引っ越しを控えるとどんどんタスクを思いついてきます。
つまりinboxに入ってくる分量も普段より多いわけですが、そのひとつひとつをきっちりinboxに落として、処理することが出来ています。
おかげで今までの引越しで一番スムーズな引越しになりそうです。

秘訣は先月の反省でも書きましたが、Processの作業を行う流れを自分の中で確立できたことです。
帰宅して夕食を食べた後に、すぐ作業に取り掛かるように流れをつくりました。

また、Processの習慣作りは先月失敗したわけですが、ただで転ぶのは嫌なのでひとつ前進させました。
それは家計簿をつける事です。
inboxの対象として財布に入っているレシートを追加しました。
家計簿に関しては細かい内容まではつけていませんので、大した時間はかかりません。
しかし、これまでつけてきた家計簿の記録を見ると、日々の積み重ねの大事さを痛感します。

というわけで、先月失敗したProcessの習慣化は、今月はモノに出来そうです!

2009年6月13日土曜日

タイムマネジメントに新しい風を -マニャーナの法則

マニャーナの法則を読了しました。

私は今まで、その場で発生したタスクを颯爽とかたずける事は、かっこいいことだと思っていました。
その考え方をこの本は「明日できることを今日やるな」の原則で打ち砕いてくれました。

本書、マニャーナの法則は、今まで多くのタイムマネジメント本を読んできた人も、読み始めの人にも多くの気づきを与えてくれる本です。
無理のないタイムマネジメントの実践方法を提唱しています。

著者自身は「優先順位」の考え方を否定していますが、大きな視点で考えると、自分が今日やると決めた物事すべてについて、優先順位を一番にする事だと思います。
周りに振り回されずに、自分が決めた事に従って行動する強い意志が必要です。
先日読んだ「自己信頼」にも通じる考え方です。また、私が今チャレンジしているZTD(Zen To Done)のMIT(Most Important Task)の考え方にも通じる物があります。

自己信頼」では自分が決めた事に従って行動することが如何に難しいかを思い知らされました。
本書ではタイムマネジメントに的を絞り、自分が決めたことを確実に遂行する無理のない方法を提案してくれています。

そのためのツールとして紹介されているのがクローズドリストです。
TODOリストはどんどんタスクが追加されていくものですが、クローズドリストは基本的にタスクの追加はありません。
とにかく事前に決めたタスクリストに集中します。(クローズドリストの典型としてチェックリストがあげられます。)

とはいえ、緊急事態というものは起こらないわけがないです。
緊急事態に対しては、起こった時にシステマティックに対処できるような仕組みを整える必要があります。
また、今日中と明日やるタスクの違いをその緊急度によってきちんと見分けることが出きるようになる必要があります。

自分の決めたタスクを必ず遂行するためのヒントがいっぱいつまった良書です!